ゴールドリーフシティ

旅行と文化・歴史の資料を読んだだけでもむずむずしてくるだけのようです。自ら19世紀に沸き起こった未曾有のゴールドラッシュの熱狂を体験したければ、ゴールドリーフシティに行かないわけにはいきません。

全世界の金鉱–ウィットウォーターズランド(Witwatersrand)の鉱脈中に位置し、唯一観光遊覧用として整備され、観光客はここで現地ガイドの引率と案内の下、地下220メートルの奥深くまで入り、かつての金鉱採掘していた坑道の中で実際に見学ができます。入る前にみなそれぞれヘルメットをかぶり、充電池式懐中電灯を持たなければなりません。エレベーターに乗って第5層坑道まで下り、トロッコ軌道に乗換え内部の奥へと進みます。途中で観光客は全世界でわずか2台しか残っていないうちの一つの交直流変電器や、奇特な造型の爆薬保存箱、数種類の言語が交じり合って創造された「鉱夫語」のポスター及び坑道を支える各種設備を見ることができます。観光客は更に昔と今の採掘方式の明らかな違いの見本を見ることができます。アトラクションが地上に戻ると、すごく久しぶりにお天道様を見る感じがします。この他、観光客は金塊の溶解と鋳造の演出を観賞できます。南アフリカ政府規定ではすべての鉱山で産出する黄金は、必ずまず1本当り12キログラムの純度86%–88%の金の延べ棒にし、それから国立精練工場に送られ1本当り12.5キログラム、純度99.6%の延べ棒に精製された後、ロンドンまたはチューリッヒの国際金市場で競売にかけられます。黄金が固体から液体へと溶解するのには、摂氏1100度の高温下でなければならず、45分程度経過して始めて溶解します。但し液体から固体へと凝固させるには、常温下で5秒程度の時間さえあればよいのです。観光客はここで金の液体が金の延べ棒に変わっていく過程を自分の目で見ることができます。ゴールドリーフシティによれば、両手の指を使って延べ棒をテーブルから持ち上げることができる人がいれば、延べ棒を持って帰ってもよいということです。但し台形の延べ棒は表面が滑り、テーブルに倒してあると更に重く持ち上げにくくなりますが、精練職人によると、今までに何本かの延べ棒を贈ったのだそうです。

鉱脈都市全体の建築と設備は、すでに廃棄されたクラン鉱山から19世紀ビクトリア時期の鉱山生活を重視し再現したエンターテイメントテーマパークに改修されました。エンターテイメントテーマパークには19世紀ゴールドラッシュの街の本当の姿が完全に再現され、当時の街の郵便局、商店、バー、更にゆっくり進む蒸気鉄道と中国人の金採掘先人のクリーニング店、酒造所等があります。ひとときの間西部劇の世界に入り込み、時間を遡ったような錯覚になることでしょう。